最終更新日:2021/09/08
コピー機(複合機)のインクの選び方!トナーとの違いは?
コピー機(複合機)で印刷するために使用される塗料のひとつがインクです。一口にインクといってもさまざまな種類があります。こちらでは、同じ塗料であるトナーとの違いや、インクの種類についてお話しします。
コピー機(複合機)のインクとトナーの違い
一般的なコピー機(複合機)では、インクとトナーが使われています。以下では、それぞれの違いについてご紹介します。
インクとは
インクとは、顔料や染料を着色剤として用いた液体を指します。主に、着色剤、水、浸透剤、乾燥防止剤、pH調整剤、防腐剤、防菌防かび剤といった要素から構成されています。コピー機(複合機)の用のインクは、カートリッジ型の容器に詰まっています。
インクジェットタイプのコピー機(複合機)では、インクを直接用紙に噴きつけて印刷を行います。4~6種類の色があり、調整によって豊かな色彩を表現できるのが特徴です。また、用紙の深くまで色を染み込ませる顔料インクは、印刷から年月が経過しても劣化が生じにくいといわれています。
トナーとは
トナーとは、黒鉛や顔料によって着色された細かな粉です。粉は樹脂でできており、それぞれの粒が約5ミクロンと非常に微細であることが特徴です。コピー機(複合機)用のトナーは、筒状のカートリッジ型になっています。
レーザータイプのコピー機(複合機)では、静電気によってトナーを用紙に転写し、最後に熱と圧力によって色を定着させます。トナーでの印刷は高速印刷に適しており、多くのコピー機(複合機)に使用されています。
インクとトナー、どちらがおすすめ?
各メーカーがインクタイプ、トナータイプのコピー機(複合機)を開発しています。ユーザー側は、インクタイプ、トナータイプのコピー機(複合機)を選ぶことが可能ですが、一体どちらを選ぶべきなのでしょうか。
コスト面では、トナータイプが秀でています。用紙や保守のためのカウンター料金が安価な傾向にあるためです。色彩や繊細な表現に弱いという特徴がありますが、テキスト中心の社内資料の印刷であれば、特に問題はないでしょう。
一方、インクタイプのコピー機(複合機)は、トナーでは表現できない色彩豊かで繊細な、質の高い印刷が可能です。デザイン会社など、テキストよりもイメージ画像や写真などを資料で印刷する場合は、インクタイプのコピー機(複合機)の導入も視野に入れても良いでしょう。
また、印刷速度もコピー機(複合機)を選ぶ上で重要なポイントです。トナータイプは高速印刷が可能なため、複数人数が頻繁にコピー機(複合機)を使う現場や、大量に資料を作成する現場に適しています。対して、インクタイプは印刷完了までに少し時間がかかってしまうものが大半です。基本的に、高速印刷を謳っているモデルはトナーが採用されていることがほとんどです。
インクの種類と特徴
インクには顔料インクと染料インクの代表的な2つの種類があります。どちらもコピー機(複合機)で使用されており、それぞれ特徴があるため、用途やこだわりに合わせて選びましょう。以下では、顔料インクと染料インクの違いについてお話しします。
顔料インク
顔料インクとは、色の粒子が水に完全に溶け切っていないインクを指します。塗料の粒子が大きいことが特徴です。インクが用紙の内部に染み込まず表面にとどまるため、はっきりとした明確な色彩を表現することができます。
代表的なメリットとして、やはり色彩の鮮明さや美しさが挙げられます。カラーの資料作成などで特に効果を発揮します。細かな字がくっきりと印刷できるのでテキストの印刷にも向いています。
また、印刷がにじみにくく、インクが乾くまでの時間が短いという特徴もあります。複数ページの資料もストレスなくスピーディーに作成できるでしょう。
耐光性・耐水性に優れ、劣化しにくい点もメリットです。長期間保存しても印刷がかすれて読めなくなることがありません。各種帳票やレポートなど、保管が求められる文書の印刷に適しています。
ただし、粒子が大きい点はデメリットにもつながります。極めて細かな表現が求められる写真などの印刷には向きません。特に、光沢紙で写真を印刷した場合、後述する染料インクと比較すると明らかに鮮やかさで劣るといわれています。
染料インク
染料インクとは、水に粒子が完全に溶けているインクを指します。塗布すると、水分だけでなく粒子も紙に染み込んでいきます。紙に色を染み込ませることにより、鮮やかさと透明感が生まれます。
メリットは、紙の繊維にインクが深く浸透することによる発色の良さです。クリアな仕上がりになることが評価されています。また、顔料インクとは異なり、光沢紙への印刷でもツヤが失われません。そのため、写真の印刷に適しているインクといえます。
また、印刷スピードが速いのも特徴です。カラーの文書を頻繁に印刷する現場であれば、そのスピードの違いを実感できるかもしれません。さらに、顔料インクと比較すると安価なため、大量印刷する現場ではコストに明確な違いが出てきます。
染料インクを採用しているコピー機(複合機)には、多機能なモデルが多い点も特徴です。例として、スマホから直接印刷できる機能などが挙げられます。機能性を重視する方におすすめです。
一方で、デメリットもあります。印刷スピードの速さを特徴として挙げましたが、その反面、インクが乾くまでに時間がかかってしまう点です。インクが乾く前に用紙を重ねると、他の用紙に色移りしたり用紙同士がくっついたりしてしまうことがあります。
また、顔料インクと比較すると光や水には強くありません。水に濡れるとにじみ、光に長時間当たると色あせや劣化などが起こります。長期間の保管が求められる文書や汚したくない大切な書類を染料インクで印刷する際には、取り扱いに十分な注意が必要です。
コピー機(複合機)にはどちらがおすすめ?
オフィス用のコピー機(複合機)には、顔料インクと染料インクのどちらが適しているのでしょうか。
前述したメリット・デメリットを踏まえると、さまざまな資料を印刷できるオールマイティなタイプのコピー機(複合機)を導入したい場合は顔料インクの対応モデルをおすすめします。対して、少しでも繊細な色使いができるモデルが欲しい場合は、染料インク対応のものを選びましょう。
ただし、近年は顔料モデルでも印刷品質が高いモデルが登場しているため、よほど鮮やかさが求められる用途でない限りは顔料モデルでも問題はないと考えられます。
コピー機(複合機)の4色インクと6色インクの違い
コピー機(複合機)は、複数の色の組み合わせによって色彩を表現します。色の組み合わせの種類はいくつかありますが、代表的なのが4色と6色です。コピー機(複合機)には、それぞれの色、もしくは複数の色が一体になったカートリッジを挿入します。
以下では、4色インクと6色インクの違いについてお話しします。
4色インク
4色インクは以下の4色を使用する組み合わせのことです。
- ブラック
- シアン
- マゼンタ
- イエロー
シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、イエロー(yellow)は色の三原色と呼ばれ、混合具合によってあらゆる色を再現できます。また、すべての色を混ぜると黒になるのも特徴です。三原色にブラック(black)を加え、日本では「CMYK」と略されます。
上述した色の三原色のほか、「光の三原色」という組み合わせもあります。構成しているのは、赤(red)、緑(green)、青(blue)からなる「RGB」の3色です。これらの3色を混ぜると白になります。
光の三原色はテレビやディスプレイの表示に使われる組み合わせです。対して、色の三原色は、カラー印刷で使用されます。インクを使う場合、RGBのデータでは色味に若干違いが生まれてしまいます。そのため、RGBからCMYKのデータに変換しなければなりません。
後述する6色インクと比較して、4色インクは使うインクが少なく、コストが低い点が特徴です。カラー印刷では4色それぞれの使用率が違うため、各色の使用量にばらつきが生まれます。一体型のカートリッジでは、どれか1色がなくなった時点で交換しなければなりません。対して、独立型では消費されてなくなった色のカートリッジのみを交換できます。このような利便性から、近年では独立型のカートリッジが一般的です。
6色インク
6色インクはその名のとおり6色で構成される組み合わせです。
- ブラック
- シアン
- マゼンタ
- イエロー
- ライトシアン
- ライトマゼンタ
以上の6色が基本ですが、メーカーやモデルによっては染料と顔料のブラック、あるいはグレーを加えて6色にしている場合があります。いずれにしても、上述した4色のCMYKを基本に2色を加えた組み合わせです。
4色でもあらゆる色を再現できるため、大きな違いはありませんが、少しだけ鮮やかな表現が可能になることから、デザイン系の現場などでは評価されています。一方で、6色のインクをそろえるためコストがかかってしまうのがデメリットです。
コピー機(複合機)では4色と6色どちらを使うべき?
コピー機(複合機)は、4色インクと6色インクのどちらを使うのがベストなのでしょうか。
4色インクは十分な色彩表現が可能である一方で、6色インクと比較してコストを抑えることができます。そのため、運用費用を抑えたい場合は4色インクがおすすめです。
対して、6色インクは4色インクと比較すると少し印刷品質が向上します。費用の負担が増えても、印刷品質を上げたい場合は6色インクがおすすめです。
しかし、現在は4色インクの品質も向上しているため、こだわりがない限りは印刷品質の違いを意識する必要はありません。極めて高い印刷品質が求められる現場以外は、4色インクでも不都合を感じることはないでしょう。
純正インクと互換インク
コピー機(複合機)のインクは、コピー機(複合機)のメーカーが開発している純正品を使うのが基本です。一方で、コピー機(複合機)のメーカー以外が開発している互換インクもあります。
インクは消耗品のため、頻繁に交換しなければなりません。純正インクのほか、互換インクを使用するという選択肢もあります。純正インクと互換インクにはどういった違いがあるのでしょうか。以下では、具体的な違いについてご説明します。
価格
互換インクは純正インクと比較して安価に価格設定されています。半額、もしく1/4程度の互換インクも少なくありません。印刷頻度が多い現場であれば、純正インクと互換インクをそれぞれ使用した場合に大きなコストの差が生まれるでしょう。
そのため、経費をなるべく抑えたい方は互換インクの使用をおすすめします。
保証
互換インクはメーカーから使用が推奨されているインクではありません。そのため、使用中、コピー機(複合機)に万が一不具合が起きても、保証が受けられないケースがあります。純正インクの場合、ユーザーの起因ではなく保証期間内の不具合であれば、無償で修理サービスを受けることが可能です。
ただし、互換インクのこの点は必ずしもデメリットになるとは限りません。上述したとおり、純正インクと互換インクには大きな価格差があります。そのため、互換インクを使用中に不具合が起きて有償修理になったとしても、コストパフォーマンスで相殺できる可能性があるのです。
互換インクで不具合が起きる頻度や修理費用、純正インクとの価格差からコストシミュレーションを行いましょう。
品質
各メーカーは、製品の性能にあったインクを開発しています。そのため、品質面については純正インクのほうが優れているという声が一般的です。
具体的には、耐久性や色の鮮やかさに違いがあると考えられています。一方で、互換インクについても近年は品質が向上しており、テキスト中心の会議資料印刷程度であれば特に問題を感じないレベルに到達しています。
互換インクの品質は、開発している企業によって異なる点には注意が必要です。対して、純正インクはメーカー自身が開発しているため、品質面で安心できます。
まとめ
コピー機(複合機)のインクについてご紹介しました。トナーに対して、インクは色鮮やかな表現が可能です。さらに、豊かな色彩表現を求める場合は、インクの種類を吟味してみることをおすすめします。用途によってどんなインクが最適なのかわからない場合は、専門業者に相談してみましょう。
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