最終更新日:2023/09/04
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の特徴と、仕様・機能について
コピー機や複合機を導入する際は、さまざまなメーカーを比較して検討していくのが一般的です。今回は、コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機について紹介します。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)ブランド紹介
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)株式会社はさまざまな事業を推進する日本の電機メーカーです。2003年にカメラや写真の関連商品を製造していたコニカと、同じくカメラ・複写機を主力製品として製造するミノルタという会社が統合してコニカミノルタ(KONICA MINOLTA)が誕生しました。もともとコニカが東京の会社でミノルタが大阪の会社でしたが、統合に伴い東京千代田区に本社を移転しています。
複合機事業をはじめ、そのほかにはヘルスケア、産業用機械、ソフトウェアの製造販売などを行っています。連結での売上は1兆円に迫り、4万人を超える従業員が在籍する大企業です。複合機事業は主にビジネス向けのラインナップを取り揃えており、フルカラー複合機、モノクロ複合機を「bizhub」の統一ブランド名でリリースしています。価格帯もローエンドのものからハイエンドのものまで用意されており、中小企業、大企業問わずビジネスでの利用が想定されます。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のコピー機・複合機に共通する特徴
コピー機・複合機を選択する際には、各メーカーの製品スペックや特徴を把握して検討することが大切です。コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の製品やシリーズに共通する特徴をご紹介します。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機の操作性
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機は「より見やすく、より使いやすく」をコンセプトに、10.1インチの大画面タッチパネルをいくつかのモデルに採用しています。使用感はモバイルデバイスに近く、スマートフォンやタブレットに慣れ親しんでいる方であれば、違和感なく利用可能です。大きなボタン、アニメーションを交えての解説、音声でのガイダンスなど万人にわかりやすいユニバーサルデザインで設計されており、ユーザーの直感的な利用をサポートします。
また操作画面のカスタマイズも簡単にすることが可能です。機種にもよりますが、よく使う機能のショートカット アイコンを最大23個まで作成し、自由に配置することなどができます。また、ウィジット機能という独自の機能を備えており、アニメーションやメモ書きの付箋などをメニュー画面に配置することも可能です。利用者全員の目に留まるので、運用のルールや使い方などを記載しておくと便利です。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機の印刷スピード
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機は高い生産性を誇ります。「bizhubシリーズ」のひとつである「bizhub C759」のコピースピードはA4カラーで毎分65枚、A4モノクロで毎分75枚です。さらに、毎分240枚のカラースキャンに対応するなどインプットも高速です。傾きを補正するスキュー補正機能によってスキャン精度の高さも実現されています。
用紙も本体に搭載されている大容量トレイ、オプションの外付けトレイを最大限に利用すれば7,315枚まで供給することができるので、補充の手間や用紙切れによるプリントの中断などの心配がありません。電源オンから印刷できる状態になるまでの時間(ウォームアップタイム)も22秒以下と、急な印刷やコピーの必要があっても利用者を待たせません。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機の印刷クオリティ
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機は細かい線や小さな文字の再現性に優れています。解像度は1,200dpiと高く、用途に合わせた出力が可能です。長尺プリント機能を使えば最大1,200mmと長辺が長いバナーやPOPを作成できるほか、用紙も普通紙から光沢紙など使い分けることで、求めるクオリティの印刷が実現できます。また搭載されているトナーは高画質と省エネを両立させるために独自開発されたものです。
機能性ポリマーを含有した三次元ハイブリッド構造のトナー粒子によって自然な色合いを実現しており、少ない熱量で紙上に定着するので消費電力も抑えられています。このトナーは、「Japan Color」と呼ばれる基準をカバーする広い再現色域を表現可能です。プレゼンテーション資料や顧客向けの製品パンフレットなどイメージ通りの色彩で印刷物の作成ができます。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機のエコロジー
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の最新の複合機では最大で約20%、「TEC値」の削減に成功しています。TEC値とは国際エネルギースタープログラムで定められた標準消費電力の値です。この値を低減することによって省エネやCO2排出の抑制につながります。この基準のほかに、コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)が独自に定める「グリーンプロダクツ」という基準もクリアしており、ビジネスが環境に与える影響の軽減に貢献しています。
その他、RoHS対応マークなどの環境認定を受けています。こういった地道な取り組みが評価され、コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のライフサイクル全体での環境負荷低減活動が社団法人日本環境協会の「エコアワード2012」の銅賞に選ばれました。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機の耐久性
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の製品は耐久性についても高く評価されています。ユーザーの間では「頻繁に使っているが目立った故障がない」「使用年数が経過してもトラブルが少ない」といった声が多いようです。実際に、本体・オプション機器に採用された堅牢なボディ、用紙の搬送トラブルを防止する制度の高い設計など、長寿命化につながる配慮が行き届いています。
また、使用状況から部品の消耗を推測する保守サービスも評判です。複合機から発信されたデータを用いた高精度の不具合予測をメーカー自身が行っています。メンテナンス体制が充実している点も、寿命への評価に直結しているといえるでしょう。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のコピー機・複合機の仕様と機能
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のコピー機・複合機の仕様と機能について、特筆すべき点をご紹介します。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機のセキュリティ
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機には本体認証機能がついており、IDとパスワードなどで認証することができます。コピー、スキャナー、プリント、ファックスなどの機能別に利用制限を設けることも可能です。そのほかには、FeliCaなどの非接触ICカードを利用した認証、指の静脈などを使ったバイオメトリックス認証を行うことができます。どちらともカードリーダーや指静脈を読み取るセンサーなどオプションでの外付け機器が必要となります。
また、コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機は、データの暗号化や復号化を行うセキュリティチップ(TPM=Trusted Platform Module)を備えており、外部から情報を読み取られる可能性を排除し、セキュリティを高めています。また、2台のHDDでデータのミラーリングを行い、常にバックアップを行っている点も特徴です。メインのHDDが故障した際にもバックアップのHDDに切り替わるので、大切な機密情報が守られます。コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)は本機能をアメリカ政府が定めるセキュリティ規格に適合したことを示すISO /IEC15408にも申請しており、複合機のさらに高い安全基準を目指しています。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機のネットワーク
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の「bizhub」は、社内全体のネットワークで共有することもできます。APモード/シンプルAPモードを使えばローカルな無線LAN環境を構築可能です。部署や課単位で複合機を管理することで、よりセキュアな環境での利用を実現します。
提供サービスのひとつである「bizhub essentials」を利用すれば複合機とコニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のクラウドサービス(INFO-Palette Cloud)を連携させることができ、ますます便利な利用が実現できます。複合機でスキャンしたデータをクラウド上に保存すれば、パソコンやスマートフォンで自由に呼び出すことができるほか、反対に端末からクラウド上にアップロードした文書などは複合機から直接プリントアウトすることができます。
クラウドサービスとの連携でシームレスな機能利用を
「bizhub」は外部のクラウドサービスとの連携を強めており、柔軟な複合機の利用を目指しています。別料金で提供される「bizhub connector S-1」「bizhub connector G-1」「bizhub connector E-1」という3つのアプリケーションをインストールすれば、それぞれ「Microsoft SharePoint」「Google Apps」「Evernote」のサービスと複合機を同期させることができます。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のクラウドサービス上で利用可能な機能が、そのまま外部クラウドサービスでも使えるようになるのです。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のおすすめ製品
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)が複合機の主要ラインとして展開しているのが、「bizhubシリーズ」です。さまざまなスペックのモデルが展開されており、印刷頻度やオフィスの規模、予算に合わせて選ぶことができます。bizhubシリーズの製品をスペックごとにいくつかご紹介しましょう。
bizhubC654
「bizhubC654」は2012年にリリースされbizhubシリーズの上位モデルです。
A4カラーは毎分60枚、A4モノクロは65枚の高速印刷に対応しています。モバイル端末との連携により、ファイルの直接印刷、スキャンデータの確認も可能です。「PageScope Authentication Manager」により、複数の製品を連携して同時に管理することもできます。最新のオフィスニーズを解決するさまざまな機能を搭載している製品です。フィニッシャー、排紙トレイなどオプションでの拡張性にも優れています。
スペック、機能の充実度に比例してサイズが大きくなっていますが、白黒のスタイリッシュな外観が非常に人気です。bizhubシリーズは過去にグッドデザイン賞を受賞したこともあります。「いかにも複合機らしいデザイン」にはなっていないため、複合機の外観を気にする方にもおすすめです。
bizhubC454
「bizhubC454」は2012年に刷新されたbizhubシリーズのひとつ。bizhubシリーズのなかでは中間的なスペックですが、印刷スピードはA4カラー・モノクロともに毎分45枚に到達しており一般的なオフィスユースには十分です。月間印刷枚数が10,000枚程度の現場であれば、こちらのモデルが適しています。
bizhubシリーズのスタイリッシュさはこのモデルでも健在です。フィニッシャーなど大型のオプションを搭載しなければ、正面から見て白と黒が左右対称に近くなります。本体サイズも上述したC654より幾分かコンパクトになっているため、余剰スペースが少ないオフィスにもおすすめです。
bizhubC224
「bizhubC224」はC454と同じタイミングで発表されたbizhubシリーズのひとつです。印刷スピードはA4カラー・モノクロともに毎分22枚と控えめですが、クラウド・モバイルとの連携、セキュリティーなどbizhubシリーズのオフィス業務を効率化する機能は十分に体感できます。印刷頻度が少ない小規模なオフィス向けのモデルです。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)複合機を利用している方からの声
導入方法に関わらずコピー機・複合機には大きな導入コストがかかります。それだけに、導入前にはメーカー・製品の選定に慎重さが求められます。製品選びにおいて最も参考になるのは、実際にそのメーカー・製品を導入しているユーザーの声ではないでしょうか。コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)製品を導入している方からの声をいくつかご紹介しますので、導入前の参考にしてください。
“上位機種を利用していますが、印刷スピードが素晴らしいですね。以前の複合機を使っていたころと比較して業務効率が大幅に向上しています。また、操作パネルの使用が簡単なため助かっています。”
コピー機・複合機を選ぶうえでオフィスの印刷頻度と製品の印刷スピードのマッチングは重要です。予想されている月間印刷枚数が多いオフィスでは、高速印刷が可能な上位モデルを選ぶことをおすすめします。このユーザーの方の声では、印刷スピードが評価されていました。近年のモデルでは印刷スピードだけではなく、スリープ状態からの復帰スピードも高速になっているようです。直観的に使える操作パネルも高評価です。フリック・ドラッグといった操作によりスマートフォンを同じような使用感で使えるため、複合機を使用したことがない方が多い現場にも安心して導入できます。
“黒とアイボリーのツートンカラーが美しいです。職場の構造上、来客からも見える位置に複合機を置いていますが、こちらの製品はまるでオフィスレイアウトのひとつのように溶け込みますね。もちろん、複合機としての性能も申し分ありません。”
やはり、印象的な黒白のツートンカラーについては評価する声が目立ちます。この口コミの方のように、来客の目に触れる場所に置いている方も多いようです。「コピー機らしいデザイン」ではないことから、店舗に置く複合機としては最適かもしれません。
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の製品はこんな企業におすすめ
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)のコピー機・複合機は他メーカー製品と比較すると低コストで導入できます。また、わかりやすさや使いやすさへの配慮が行き届いており、導入した段階ですぐに使える点も高評価です。これらの点から、これまで複合機・コピー機を使用したことがない方でも、気軽に導入できるメーカーといえるでしょう。
耐久性やメンテナンス・保守対応についても高い評価を得ています。業務のうえでコピー機・複合機の役割が重要な位置を占めている企業、また故障によるコストをかけたくない企業にもおすすめです。
また、やはり製品のデザインについて評価する声は少なくありません。オフィスをスタイリッシュにレイアウトしたい企業にはとくに適しているメーカーといえるでしょう。来客対応を行う部署にピンポイントで設置するのもおすすめです。
まとめ
コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)の複合機は企業の商用利用に特化した製品です。価格も20万円台から400万円台までと幅広く、さまざまなオフィス規模、用途に利用できます。特徴的なのは、外部クラウドサービスの柔軟な利用に積極的な点で、今後クラウド環境を積極的に取り入れていきたい企業にとっては魅力的なサービスとなるかもしれません。
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